AYTURKのオヤ作り日記

トルコのカッパドキアでオヤのデザインを手掛けています。その日々の奮闘と完成までの道のりを、恥ずかしながらご紹介。※2020年7月よりnoteに引っ越しました。https://note.com/ayturk

7日間ブックカバーチャレンジ DAY5/イーネオヤ「ステラ」

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#7日間ブックカバーチャレンジ

DAY5は・・・蒼穹の昴
ドラマ化もされたし、有名な小説ですね。


この小説を読み始めたとき、既視感がありました。
あれ?ストーリーは全く初めてだけど、登場人物を知っている気がする??
それもそのはず、私は蒼穹の昴の続編である「中原の虹」をずっと前に読んでいたんですよ、気づいてませんでした。
浅田次郎さんの小説好きですからね、
おそらく・・・図書館あたりで、無作為に借りて1巻だけ読み、
続きを読まずに終わっていたと思われます。

こういうことたまにやります。
読み散らかし・・・・


忙しかったり、お話に入り込めなかったりで、途中で読むのをやめてしまう。
でも、時間がたって読むと、今度はうって変わって、引き込まれ、止まらなくなる・・・笑。
人生の必要な時に、必要な本が登場するのかもしれないですね。

お話の舞台は中国の清王朝ラストエンペラーの登場あたりまで。
主人公は架空の貧しい少年ですが、実在の人物も登場します。


例えば西太合。歴史上の悪女として知られる独裁者は、賢く・心優しい慈愛に満ちた人物として描かれています。他にも主要人物は実在の人。名前を知っている人物が登場すると、それだけで親近感がわき、読みたくなりますね。
世界史の授業の中でも、清の時代好きだったしなぁ、はまるわけです。

蒼穹の昴、中原の虹、そして珍妃の井戸まで
大河ドラマのような長いストーリーではあるけれど、一気読みしてしまうお話です。
ですから・・・お時間たっぷりあるときに!



さて、舞台である中国の清王朝
紫禁城が舞台にもなりますから、宮廷文化やファッションなどの描写もあり、
中国デザインへの興味が爆発!
私の頭の中は、シノワズリーで満杯になりました。


チャイナドレスとか、刺繍や飾りボタンや編み紐、昔から好きでしたけどね、
更にはまってしまいました(苦笑)

中国の刺繍も素晴らしい!
AYTURKの作品にも取り入れようと思っています。

中国刺繍そのものを輸入するのではなく、
トルコ近辺でも作られている「スザンニ刺繍」とオヤのコラボが目指すところ。

スザンニ刺繍中央アジアの刺繍です。
刺繍を施したベッドスプレッドや、クッションカバーが有名です。

 

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スザンニ刺繍 - AYTURK/アイトゥルク



ステッチはいたってシンプルな、チャーンステッチや、アウトラインステッチを使っていますが、モチーフがイスラム的。
曲線をたっぷり使い、花やフルーツや、動物。カラーも鮮やかでカワイイです。


新作では、ストールのベースに、スザンニ刺繍を施して、イーネオヤで縁取りしたストールにしたいなぁと。イーネオヤはストールの縁に施すと、その高級感と繊細さが際立ちます。
やっぱりトルコのオヤはスカーフの縁取りとして発達したものだと実感します。

幅広で印象的ですけど、フェミニン。。。それがイーネオヤ。

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コットン - AYTURK/アイトゥルク

もう、頭の中で新作のデザインもできているのだけど、
私が満足できるかスザンニの高い技術を持った人が見つからずにおります・・・
時間はかかりそうですけどね、でもいつか作りますよ!